不動産専門用語辞典
賃貸業界には専門用語が沢山出てきます。しかもまず聞く事の無い単語ばかり。
説明を受けている時に何の事か分からずについつい頷いて済ましてしまう事も。
全く聞いた事も無いよりはなんとなくでもニュアンスが分かればかなり違ってきます。
「へ」で始まる不動産専門用語
ペアガラス
複層ガラスともいう。遮音性・断熱性を高めるため、ガラスを二重にしたサッシのこと。結露を防ぐ性能をもつタイプもある。
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ベイウィンドウ
出窓(張出し窓)のこと。もともとはサンフランシスコで湾の景色を見るために設けられたベイビューウインドウのことであったが、現在は出窓の総称として使われる。
長方形、多角形、弓形等がある。
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壁心
建物の床面積を測定する際に、壁の厚みの中心線を想定し、この中心線に囲まれた面積を「 床面積 」とする考え方のこと。「壁芯」と書くこともある。この「壁心」の考え方で計算すると、壁の厚みの分が床面積に加算されるので、実際に使用可能な部分の床面積よりもやや大きな床面積となる。
建築基準法では、建物の床面積とは「壁その他の区画の中心線で囲まれた部分の面積」であると規定しているので、建築基準法は壁心の考え方を採用していると言うことができる(建築基準法施行令2条1項3号)。なおこの「壁心」と異なる床面積の測定方法として「 内法 (うちのり)」がある。
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壁面線
道路境界から後退して建物の壁等を建築しなければならないとして指定された線をいう。街区内における建築物の位置を整えその環境の向上を図るための規制であるが、その指定に当たっては、意見聴取などの手続きが必要である。主として 地区計画 や 建築協定 の際に活用されている制度であり、壁面線が指定された街区については、 容積率 や 建ぺい率 が緩和されることがある。
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ペット可マンション
マンションでは、小鳥やハムスターなどの小動物を除いてペットの飼育が禁止されているケースが多い。それに対して、管理規約でペット飼育を認めているものを「ペット可マンション」と呼ぶ。ただし体重10kg以内、体長50cm以内といった枠が決められているのが一般的。建物の入口にペット専用の足洗い場を設けたり、飼い主サークルなどを作っているケースもある。またペット飼育費などの名目で一定の賃料を設定することもある。
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ベランダ
建物の壁面から突き出した床の部分。バルコニーとも言う。バルコニー・ベランダは、マンションの場合、 共用部分 とみなされるので、各住戸の 専有面積 に算入されない。またマンションの各住戸の所有者は、バルコニー・ベランダに物を置いて火災時の避難に支障をきたしてはならないとされている。
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弁済業務保証金分担金
宅地建物取引業者がその取引により生じた債務に関して当該業者に代わって弁済する業務を行なう団体( 宅地建物取引業保証協会 )に対して、その加入者が負担する金銭をいう。宅地建物取引業者は、原則として 営業保証金 を供託しなければならないが、宅地建物取引業保証協会に加入して弁済業務保証金分担金を納入すればその必要はない。協会が弁済する価額の限度は 営業保証金 によって弁済される価額の限度と同じであるが、業者が負担する分担金額は営業保証金よりも少ない額に設定されている。また、協会は、納付された分担金に相当する金銭を 供託 しなければならない。
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ペントハウス
次の2つの意味がある。
1)建物の最上階に設けられた非常に高級な部屋
2)建物の屋上に造られた階段室・昇降機塔などのこと
わが国では主に2)の意味で用いられる。
なお、わが国の建築基準法では、建築面積の8分の1までの広さのペントハウス(2の意味)は、建築物の高さ及び階数に原則的に算入しないという特例がある(建築基準法施行令第2条)。
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