不動産専門用語辞典
賃貸業界には専門用語が沢山出てきます。しかもまず聞く事の無い単語ばかり。
説明を受けている時に何の事か分からずについつい頷いて済ましてしまう事も。
全く聞いた事も無いよりはなんとなくでもニュアンスが分かればかなり違ってきます。
「え」で始まる不動産専門用語
ALC 【えーえるしー】
軽量気泡コンクリートの一種で、「Autoclaved Light-weight Concrete」の略。石灰質原料、珪酸質原料、発泡剤などを入れてオートクレーブ養生で硬化させる。工場で高温・高圧(約180度・10気圧)の蒸気を加えて15~16時間かけて成形させることを「オートクレーブ養生」という。軽くて断熱性・耐火性に優れる。パネルとブロックがあり、 鉄骨造やRC造の非耐力壁、床、屋根などに使われる。
|
ADSL 【えーでぃーえすえる】
既存の電話線のような銅線を使ってデジタルデータ通信を行う技術をDSL(Digital Subscriber Line)という。ADSL、SDSL、HDSL、VDSL、CDSLなどの種類がある。そのうち日本で一番普及しているのがADSL(非対称デジタル加入者線「Asymmetric DSL」)。データを受信するときの速度(下り方向)と送信速度(上り方向)が違う。ブロードバンドの一種。
|
営業保証金
宅地建物取引業者が営業を開始するにあたって供託所に供託しなければならない金銭。この保証金は、宅地建物取引業者との取引によって生じた債権の履行を担保する機能を果たす。営業保証金の額は、主たる事務所につき1,000万円、その他の事務所につき事務所ごとに500万円である。なお、宅地建物取引業保証協会の社員は営業保証金を供託する必要は無く、代わりに同協会に対して弁済業務保証金分担金を納付しなければならないとされている。分担金の額は、主たる事務所につき60万円、その他の事務所につき事務所ごとに30万円である。
|
HRC 【えいちあーるしー】
Hard Reinforced Concrete=高強度コンクリートのこと。設計基準強度が大きいため、超高層RC、SRC造建築物が可能である。また、高強度化により柱、梁部材の断面を低減しスパンを長くとることができるため、コストダウンや空間自由度が増大する一方、工期を短縮できるメリットがある。
|
エクステリア
本来は、建物の外観や建物の外壁を指す言葉であるが、わが国の不動産業界・建築業界では、建物の外まわりに設置される工作物等を総称して「エクステリア」と呼んでいる
。具体的には、住宅の場合で言えば、門扉、塀、生垣、庭、カーポートなどのことである。
|
エコハウス
環境への負荷を抑えるための対策を講じた住宅のこと。対策の目標は、省エネルギーや再生可能エネルギーの使用、資源の再利用、廃棄物の削減などであり、具体的には、屋上緑化や雨水の再利用、太陽光・風力エネルギーの利用、ゴミの減量などが実施される。その基準として、例えば(財)建築環境・省エネルギー機構が定めた「環境共生住宅認定基準」があるが、この基準では、環境負荷の抑制だけでなく、バリアフリー化や室内の空気質の維持(シックハウス対策)なども要求されている。
|
SRC 【えすあーるしー】
「Steel Reinforced Concrete」の頭文字をとったもの。「鉄骨鉄筋コンクリート構造」という意味である。鉄筋コンクリートに、鉄骨を内臓させた建築構造。比較的小さい断面で、強い骨組を作ることができ、粘り強さもあるため、高層建築に多用されている。
|
SI 【えすあい】
スケルトン・インフィルのこと。スケルトンとは骨組ともいえる躯体や共用設備、インフィルは、住戸専有部分の内装・間仕切りや設備。これらを分離させることで、耐久性と可変性が得られる。また、集合住宅において、インフィル部分を入居者の要望により間取りや使用を自由に構成する方式をスケルトン方式と言う。集合住宅において、入居者の要望により各住戸の間取りや仕様を構成する方式の住宅。集合住宅においても、生活様式の多様化に対応した注文住宅を実現できるように考えられた手法。スケルトン(骨組ともいえる躯体や共用設備)とインフィル(住戸専有部分の内装・間仕切りや設備)が分離することにより、耐久性と可変性が得られる。
|
S造
Sは「Steel」のことであり、「鉄骨構造」という意味である。鉄骨造とも。柱と梁を「鉄骨」で作り、壁・床に「木質系パネル」「軽量気泡コンクリートパネル」「窯業系パネル」など使用した構造のこと。主要な構造を形成する鉄骨の種類により「軽量鉄骨構造」と「重量鉄骨構造」に分けることができる。
|
L値
音をどの程度遮るか(遮音度)を数値で表したのが遮音係数で、L値という。この数値が小さいほど、遮音性能が優れていることを表す。
|
LDK 【えるでぃーけー】
「リビング・ダイニング・キッチン」のこと。リビングは「居室」、ダイニングは「食事室」、キッチンは「台所」であり、リビング・ダイニング・キッチンは「居室兼食事室兼台所」という意味である。不動産広告を規制している「不動産の表示に関する公正競争規約(表示規約)」では、広告中に「LDK」と表示する場合には、「居室兼食事室兼台所」として使用できるだけの広さと機能を備えていることが必要であるとしている(不動産の表示に関する公正競争規約第15条第25号)。ただし具体的にどれだけの広さが必要かは、この表示規約では規定されていない。
|
エレベーター
電動ロープ式や油圧式などで人や荷物を上下に運搬する装置のこと。ロープ式の稼働速度は電動機の種類によって分速60mから90m程度が一般的。 建築基準法では、面積が1平方メートル
超、天井の高さが1.2m超の昇降機を「エレベーター」と定義している。それより小さいものは「小荷物専用昇降機」。エスカレーターも昇降機に含まれる。エレベーターのカゴと昇降炉の内装は 難燃材料にする必要がある(ホームエレベーターは例外)。 |